【取材】蒲田の伝説居酒屋「鳥万」はなぜ60年間愛され続けるのか? 名物唐揚げから意外な歴史まで、最強コスパの秘密を徹底解剖!

「蒲田で飲むならまずはどこ?」と聞けば、多くの人が名を挙げるのがここ「鳥万 本店」です。1965年の創業以来、半世紀以上にわたって蒲田の呑兵衛の胃袋と心を満たし続けてきた、まさに蒲田を代表するランドマーク的な居酒屋です。

なんと、このビル一頭丸々全部が「鳥万 本店」1階から4階まで客席が埋め尽くす

カマタノミが開催した飲み屋総選挙「蒲田に初めて来る人を連れて行くべき飲み屋」で三年連続1位に輝いた実績は、その人気を裏付けるもの。なぜ「鳥万 本店」はこれほどまでに蒲田の呑兵衛を惹きつけるのでしょうか? それは、全てを把握しきれないほどのメニューの多さ、豪快な名物唐揚げ、驚くほどのコストパフォーマンス、そして活気あふれる独特の老舗な雰囲気にあります。

この記事では、初代オーナーの息子さん(役員)への直接取材と我々カマタノミが実際に何度も訪問した体験をもとに、「鳥万 本店」が蒲田最強と呼ばれる理由、その魅力をお伝えします。料理の魅力からアクセス、営業時間、混雑具合まで。これを読めば、あなたもきっと「鳥万 本店」で飲みたくなるはずです!

カマタノミ実施の総選挙1位の表彰状を置かせてもらっています

ただの居酒屋じゃない! かつての蒲田の社交場「鳥万」の賑わいと今

キャバレー経営の過去と、今も残る人の繋がり

鳥万は、単に安くて美味しい蒲田の居酒屋というだけではありません。時代とともに、蒲田のコミュニティの中心としての役割も担ってきました。実は、元々鳥万の他に、かつてはキャバレーも経営していたという歴史があります(30年ほど前に閉店)。驚くことに、そのキャバレーで働いていたスタッフの方が、今も鳥万で活躍されているとのこと。長く続く店だからこその、人の繋がりの深さを感じさせます。

知らない人同士が語り合う「相席文化」とフロアごとの常連

昔の鳥万は相席が当たり前。それぞれのテーブルに、知らない者同士が肩を寄せ合って座り、自然と会話が生まれるような、蒲田の社交場としての側面も持っていました。「俺は二階の常連だから一階には行かない」「二階が満席なら、一階が空いてても帰る(また別の時間帯に来店しなおす)」という人までいたということが物語るように、フロアごとに異なる常連客の文化が存在したというのも、面白いエピソードです。

時代の変化と「今」の鳥万の雰囲気

近年は客層も広がり、かつてのような濃密な相席文化は少し薄れてきたかもしれません。しかし、グループ客、一人客、老若男女問わず多くの人で賑わい、活気にあふれる雰囲気は健在。今もなお「鳥万」が蒲田の夜の中心であり、人々が集う大切な場所であることに変わりはありません。

壁一面の短冊に歴史あり! 初代の魂が宿る「鳥万」の流儀

時が止まっている? 10年以上変わらぬメニュー

「鳥万」のもう一つの魅力は、店内の壁を埋め尽くすように貼られたメニュー短冊です。驚くべきことに、これらの短冊の中には、10年以上前から変わらずに掲げられているものが数多くあります。そこには、長年お客さんに愛され続けてきたメニューの歴史が刻まれています。

初代オーナー直筆! 愛され続ける理由がそこにある

さらに注目すべきは、初代オーナー直筆の短冊が今もなお現役で使われていること。達筆で書かれたメニュー名は、それ自体が鳥万の歴史の証人であり、短冊が変わっていないということは、メニューの金額も変わっていないということ。こんなところからも、お店としての気軽にいろんな料理を楽しんでほしいという想いが伝わってきます。どんな気分の時でも、必ず食べたいものが見つかる。そんな安心感が鳥万にはあります。

そうしてみると、すごい貫禄だ…

【オーナーが語る裏話】鳥万にカレーがない意外な理由

これだけメニューが豊富な「鳥万」ですが、意外にも「カレーライス」がありません。不思議に思い尋ねたところ、面白い答えが返ってきました。「カレーは、朝や昼に食べてくるお客さんが多いだろうから、鳥万ではあえて出さない」というのが、初代オーナーの考えだったそうです。お客さんの食生活まで考えた、初代のこだわりが垣間見えます。

数えきれないメニューの中からオススメ料理を紹介!

圧倒的ボリュームと旨さ! 名物「若鶏の唐揚げ」

「鳥万」といえば、まず思い浮かぶのがこの唐揚げ。この値段で、このボリュームが出てきて良いの?! 一つ一つが大ぶりで、外はカリッと、中は驚くほどジューシー。噛むほどに旨味が溢れ出して、ビールやお茶割りとの相性は言うまでもありません。鳥万にきたら、この唐揚は外せません!

鶏の旨味が凝縮! 特製「煮込み」

一般的な居酒屋の煮込みは豚モツが多いですが、鳥万の煮込みは鶏を使った特製。じっくり煮込んで出た旨味が溶け出したスープは、あっさりしながらも深いコクがあります。

定番にして至高! 炭火香る「焼き鳥」

もちろん焼き鳥も外せません。丁寧に串打ちされ、炭火で香ばしく焼き上げられた焼き鳥は、定番の旨さ。種類も豊富なので、色々試してみてください! 特につくねはオススメ!

冬の風物詩? 心も温まる名物「いか酒」

寒い季節に訪れたなら、ぜひ試してほしいのが「いか酒」。熱燗の中に、炙ったイカが入っており、イカの旨味が溶け出した独特の風味が楽しめます。これを目当てに蒲田の鳥万へ通うファンもいるほど。

【番外編】知る人ぞ知る幻のメニュー「キンカン」

オーナーの話によると、昔は「キンカン」と呼ばれる、鶏の卵巣の焼き鳥があったそうです。今では提供されていませんが、かつてはこのキンカンが入った「親子煮」も存在し、当時の常連にとっては忘れられない「伝説の味」になっていたことでしょう。これを知っても食べることができないのが無念…タイムマシンの開発を待ちましょう!

アルバイトスタッフ募集! その条件は…?

飲み終えて店の外に出ると、レトロなデザインのアルバイト募集の張り紙が。条件を確認すると…高校生〜70才! お客さんだけでなく、アルバイトスタッフにも広い心を持っているお店なのでした。

まとめ:初めてでも大丈夫! 蒲田「鳥万」を楽しむための最終チェック

60年以上にわたり、蒲田で愛され続ける伝説の居酒屋「鳥万 本店」。その魅力は、驚きのコスパ、豪快で美味しい唐揚げや煮込みといった名物料理、初代から受け継がれる変わらない味、そして人々が集う活気ある雰囲気にあります。

🔥 迷ったらこれを実践! 鳥万攻略法

✅ まずは名物「唐揚げ」と「煮込み」で乾杯!
✅ 壁一面のメニュー短冊に注目! 初代オーナーの直筆を探してみよう!
✅ 活気ある雰囲気を楽しむ! (混雑時は譲り合いの心も忘れずに)

蒲田の飲み屋文化を体験したいなら、まずは「鳥万」から始めてみてはいかがでしょうか? きっと、その魅力の虜になるはずです。

店舗情報

店舗名:鳥万 本店
住所:〒144-0051 東京都大田区西蒲田7丁目3−1
アクセス:JR蒲田駅 西口 徒歩2分、東急蒲田駅 徒歩3分
営業時間:[月〜土]16:00~23:00、[日]15:00〜22:00
定休日:なし
席数: 1階〜4階合わせて100席以上
支払い方法:現金のみ
喫煙:全席禁煙(階段で喫煙可)
混雑状況:平日でも18時以降、土日祝は開店直後から混み合います。特に金曜夜や土曜は満席覚悟!
狙い目時間: 平日の早い時間(16時~17時台)か、遅めの時間(21時以降)が比較的入りやすいかも。

※最新情報は公式情報をご確認ください

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